学際物質科学研究センター

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設立趣旨と理念

設立趣旨と理念

 筑波大学学際物質科学研究センターは、2000年のノーベル化学賞を受賞された白川英樹本学名誉教授のご業績を記念するとともに、工学と理学の枠を越えた連携と融合により、未来型機能性物質群の創成と学際物質科学研究の新機軸の構築を目指し、さらには研究成果の社会還元を図ることを目的として2003年4月に設置されました。

 これからの我が国の発展には、物質創成に端を発するデファクトスタンダードの獲得が求められています。基盤、展開、応用研究は互いに近接しつつあり、新たなブレークスルーの多くは学際的研究から生まれてきています。一方で、先導的研究活動は諸外国との知的競争であり、時間との競争でもあります。学際物質科学は国際的に競争の激しい領域であり、新概念、新物質、新機構に結びつく萌芽を発掘し、それらを伸ばすには優秀な研究者が集い活発に活動する研究組織が必須であります。頭脳を広く世界に求め、鋭く高い研究ピークを達成し、将来のリーダとなる若手研究者を育成しその活躍の場を提供するためにも、基礎となる研究環境の整備が強く求められております。本センターを我が国おける「未来型機能性物質群研究の中心地」と位置づけ、高いレベルにある本学の学際物質科学研究について高度な研究環境と研究支援体制のもと、中長期的展望に立った基盤研究を推進し、物質科学の未踏領域に一段と高い研究ピークを実現することを目指します。

 本センターの研究分野は、物質創成、集積物性、ナノグリーン機能の三分野からなり、各分野はそれぞれ三つの研究コアから構成されています。各研究コアは世界的にも有望な萌芽を内包しており、創造的かつ高度な研究成果が期待されます。すなわち、外場応答性や能動的機能性を有する高分子、機能性超分子を構築する新しい分子変換法の創出、新たな融合物性の開拓、ナノハイブリッドの実現、新たな量子現象の発現と制御、学習機能導入による知能組織化物質の創成など、将来へ向けての未来型機能性物質群の創成が期待されます。

 本センターの組織として、運営委員会に加えて新たに研究推進室を設け、そこでは研究方針や研究目標を議し、各分野およびコア間の連携融合による協調的かつ効率的運用を図るともに、研究交流を積極的に展開することで、互いのブレークスルーや新概念の創出を一層促進します。

 また、本センターに運営協議会を設け、将来性や先見性を見通すことができる経験豊かな卓越した学外研究者を配し、積極的に助言や評価を取り入れながら研究を推進します。今後は、加速度的な勢いで進展している世界の研究の流れに立ち向かう上でも、一日も早く本センターの研究棟を実現し、センターを取り巻く研究環境の整備と充足を進める必要があります。皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。

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